未婚でシングルマザーになって不安なことの一つがお金のことです。
世の中のほとんどの人が結婚し、妊娠〜産後、そして子育てを夫と一緒にお金を稼ぎ子供の世話をします。しかし、未婚シングルマザーは全て1人でしないといけません。
0歳の子供を抱えながらも自分で生活費をやりくりしないといけないのが、未婚シングルマザーです。
これは相当な覚悟と精神力がないとできないこと・・・。
そこで、未婚シングルマザーが今後の生活を上手にやりくりするのに必要な収入源の一つが、行政からの手当です。
それでは、未婚シングルマザーが受け取れる手当を見ていきましょう。
未婚シングルマザーが受け取れる手当とは?
未婚シングルマザーが受け取れる行政からの手当は次の通りです。
- 児童手当
- 児童扶養手当
- 特別児童扶養手当
- 障害児扶養手当
- 生活保護
この他に、自治体によっては住宅手当や児童育成手当を受給できるところもあるようです。
児童手当は子供の年齢で金額が決まっていたり、児童扶養手当は収入で金額が決まったりと、手当の種類によって受給条件が異なります。
いずれにしても、子育てする上で手当を有効活用することは大切なので、それぞれの手当について詳しく見ていきましょう。
児童手当
児童手当は母子家庭や年収に関係なく全ての家庭を対象とした支援制度です。
- 家庭等の生活の安定に貢献する
- 次代の社会を担う児童の健やかな成長に役立てる
支給対象者は0歳〜15歳までの国内に住所がある児童です。15歳とは中学3年生を卒業するまでを指します。
対象年齢 | 手当月額 |
0〜3歳未満 | 15000円 |
3歳〜小学校修了まで | 第一子・第二子:10000円 |
第三子以降:15000円 | |
中学生 | 10000円 |
所得制限以上の家庭の児童 | 5000円 |
5000円に減額される所得制限限度額は以下の表の通りです。
扶養親族等の数 | 所得制限限度額 |
0人 | 622万円 |
1人 | 660万円 |
2人 | 698万円 |
3人 | 736万円 |
以降1人増えるごと | 38万円ずつ加算 |
支給は1年に3回で毎年6月、10月、2月に4ヶ月分ずつが振り込まれます。
支給日は自治体によって異なりますが、だいたい10〜15日頃に設定されています。
毎年支給要件を満たしているかを判定する現況届が6月に郵送されてくるので、忘れずに提出するようにしましょう。
またシングルマザーの人が結婚したり、引っ越しをした場合にも児童手当の提出が必要です!
児童扶養手当
児童扶養手当はひとり親家庭を対象とした支援制度です。離婚や死別、未婚に関係なく要件を満たせば受給可能です。
支給対象者は0歳〜18歳の高校を卒業する月までです。
児童扶養手当は扶養人数や所得、家庭の状況によって支給額が異なります。そのため、42500円〜0円と人によって全然異なり、全額もらえる人もいれば、全くもらえない人もいます。
そのため、あなたがいくら受給できるかは、次の児童扶養手当がもらえるかどうかの所得制限額を参考にしてください。
扶養親族 | 配偶者・扶養義務者・孤児などの養育者の所得 |
0人 | 2,360,000円 |
1人 | 2,740,000円 |
2人 | 3,120,000円 |
3人 | 3,500,000円 |
4人 | 3,880,000円 |
この金額以下の所得しかなくても、実家暮らしの場合受給できない可能性が高いので注意してください!親ひとり親もしくは所得が低い場合は実家暮らしでも受給できます。
↓ 詳しくはこちらで説明しています ↓
特別児童扶養手当
特別児童扶養手当は、精神または身体に障害をもつ20歳未満の児童を養育している家庭に支給されます。
支給月額は、1級(重度障害児)は51700円、2級(中度障害児)は34430円です。
等級の条件は以下の通りです。
等級1級 | 身体障害者手帳1〜2級、療育手帳A判定 |
等級2級 | 身体障害者手帳3〜4級、療育手帳B判定 |
この手当を受給するには、認定請求書に必要書類を添えて受給資格と支給額に認定を受けないといけません。
支給時期は、1年に3回で毎年8月、12月、4月に4ヶ月分ずつ支給されます。
特別児童扶養手当も児童扶養手当と同じように所得制限があり、扶養義務者の所得が一定以上出ないと支給されません。
障害児福祉手当
障害児福祉手当は、身体や精神に重度の障害を持つ児童に支給される支援制度です。
障害児福祉手当は特別児童扶養手当と似ていますが、対象となる障害の度合いが異なります。
20歳未満の障害児が対象で、身体障害者手帳1級・2級の一部、療育手帳1度・2度の一部または同等の障害または精神障害のある子が対象です。
医師の判断により、特に重度の障害があると判定された場合に受給できるのが障害児福祉手当と覚えておきましょう!
申請し認定されると、手当月額は14140円で、1年に4回、3ヶ月分ずつ支給されます。
生活保護
困窮している人に必要な保護と自立を促す目的の支援制度です。
「病気や怪我で働けないし、貯金がなくなっていく・・・」という時の最後のセーフティネットの役割を果たしています。
シングルマザーになり、どうしようもなくなったという人は、生活保護を受ける人も少なくありません。
- 働けない人
- 預貯金が全くない人
- 換金できる財産もない人
- 生活を援助してもらえる親戚や家族がいない
- 援助があっても生活するには足りない額である
- 生活保護以外の手当を全て利用していて、他になすすべがない
上記のことをクリアしないと生活保護は受けられません。また、生活保護を受けれても、条件を満たしているか年に数回の調査があります。
生活保護の支給額は住んでいる地域や家庭状況によって異なるので、各自治体に問い合わせてみましょう。
東京都には児童育成手当がある
都内に住所があり、18歳以下の児童を養育している人に支給されます。
- 父または母が死亡した児童
- 父または母が重度の障害を有する児童
- 父母が離婚した児童
- 父または母が生死不明であり児童
- 父または母が1年以上遺棄されている児童
- 父または母がDV保護命令を受けている児童
- 父または母が法令により1年以上拘禁されている児童
- 婚姻によらないで生まれた児童
- 父母ととに不明
このように都内に住む未婚シングルマザーは児童育成手当の支給対象になる可能性が高いです!
手当月額は児童1人あたり13500円で、1年に3回、毎年6月、10月、2月に4ヶ月分ずつ支給されます。
しかし、保護者の所得が限度額以上の場合は支給されません。
まとめ
児童扶養手当を満額受給できたら毎月42500円で、1年にすると50万円を超えます。
1年に50万円増えれば、生活が少しは豊かになるはずです。
未婚シングルマザーでも、受給できる手当はいくつかあるので、うまく活用して上手に生活をしていきましょう。
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