私は22歳の頃、同棲していた10歳年上の彼氏からデートDVの被害にあいました。
身体的な暴力はなかったものの精神的暴力や社会的暴力で、当時はまだ大学生だったのに私は社会から孤立しかけていました。
暴力というと殴る蹴るの身体的暴力をイメージしますが、DVは5種類に分けられます。
- 殴る蹴るなどの「身体的暴力」
- 酷い言葉を言う、脅すなどの「精神的暴力」
- 家族・友達との関係を断ち切られる、行動を監視される「社会的暴力」
- お金を借りる・返さない、生活費を渡さない「経済的暴力」
- キスやセックスを強要する「性的暴力」
実際に私がDV被害にあっているときは「これってDVに当てはまるのかな?」といつも疑問に思っていました。

こう思ってしまい、しばらく誰にも相談できていませんでした。
もし「何かおかしいかも」と思ったときは、誰かに相談してみましょう。DV被害を受けている間は、意外と自分では気付かないものです。
それでは、私の体験談をご紹介します。
もくじ
同棲をしていた彼との日々

彼とは付き合って1〜2ヶ月ぐらいで半同棲生活が始まりました。
しかし、だんだんと彼がうちにいる時間が長くなり、気付けば完全に同棲していました。

私はこの言葉を信じて安心していました。
それなのに、時間が経つにつれて私の行動をいちいち監視されるようになりました。
彼氏の仕事が休みの日には私の大学の授業にまで着いてきました。
当時大学に友達が多かった私は、男友達からも挨拶や声をかけられたりします。
しかし、それが気に食わなかった彼は、私が他の男の人を見ただけで文句を言って怒鳴ってくるようになりました。

束縛がどんどんエスカレート

それ以降、彼からの束縛がどんどんエスカレートしていきました。
- 男と目を合わせたらダメ!喋っちゃダメ!
- スカート禁止!首元が詰まった服しかダメ!
- どこに行くかは逐一連絡!
- 彼からの電話に出遅れるとブチギレる!
- LINEやfacebookなどSNS全て禁止
- 男友達の連絡先は全部消される
- 職場の前で監視される
このように束縛が次第に酷くなり、友達からも孤立状態でした。
彼は会社経営者だったので、ある程度スケジュールの調整ができます。
そのため大学の日はほとんど着いてくるようになりました。そうなると、私は女友達とすら会話できません。
激しい喧嘩が続く日々
束縛が激しくなるたびに、それに比例して喧嘩がどんどん激しくなりました。
喧嘩のときは、罵声を浴びせられます。私が言い返すと、さらにヒートアップする毎日でした。
例え知らない男性、店員さんでさえ、目を合わしたり言葉を交わすと怒鳴られます。

※束縛されすぎて、浮気する暇なんてないので誰とも遊んでないし、一目見ただけで他人を好きにはなりません。
喧嘩が酷くなると、夜一睡もできず翌日仕事に行く日もありました。また、喧嘩になると「根性焼きするぞ!」とタバコを近づけられます。
私は気が強いので、そんなことをされると「やれるもんならやりーや!」と言ってしまいます・・・。そうすると、さらにヒートアップしました。(私も懲りない( ;∀;))
デートDVの毎日に耐えきれなくなり家出

DVが続く毎日の中に、一度会社の新入社員研修で1週間出張になったことがありました。
このとき久しぶりに彼の束縛から離れられました。これが本当に楽しかった・・・!
この出張をきっかけに彼と別れることを考え始めました。
彼がいない数時間を狙って家探しを始める
私が契約していた家ですが、彼が出て言ってくれることはありません。
そのためこっそり家探しを始めました。結局、会社の同期の友達が住んでいるシェアハウスに引っ越すことを決めました。
彼には内緒で初期費用を払い、引っ越し業者の予約もしました。
彼に別れを告げようか迷いましたが、また喧嘩になってさらに束縛が激しくなるのは嫌なのでこっそり実行することにしました。
ついに家出決行!
あらかじめ、彼が家にいない日を把握していました。その時が家出決行の日です。
彼が家にいない数時間を狙って、まず家の鍵を替えて彼が家に入ってこれないようにしました。
彼と同棲中で荷物をダンボールに詰めることはできないので、彼が家を出てすぐ引っ越し業者が来るまでの間にゴミ袋に自分の荷物を詰めまくりました。
そして、すぐに引っ越し業者に私の荷物を運んでもらいました。
これでついに束縛の激しすぎるデートDVの彼と「さようなら」です。意外とあっけなかったです。
家出後、警察にデートDVの相談に行ってみた

家出をしても尚、これはデートDVには当てはまらないかもと思っていたのですが、ネットで調べていると「もしかすると当てはまるかも」と思えてきたので、警察に相談に行くことにしました。
すると、れっきとしたDVでした!
DVの場合、被害者を保護しないといけないようで、保護者のお迎えが来るまで警察署から出れなくなってしまいました。
そこで急遽大阪から東京の警察署まで親に迎えにきてもらいました。
警察が仲介役になり彼と連絡を取って話を進めてくれる
警察署にDVの相談にいくと、それ以降彼との連絡を禁じられます。
そして、警察が彼に連絡をしてくれました。これはすごく安心です。
警察にはしばらく大阪に帰るように言われ、私は急遽2週間の休職をして地元に帰りました。
警察が仲介役となり、彼との別れ話を進めてくれたのであとはスムーズに進みました。
それに加えて、私の自宅周りを怪しい人がいないか見回りしてくれることになり、定期的に連絡をくれていました。
DV被害にあったときの対策

DV被害にあったときは、とにかく相手から逃げましょう!
しかし、DVをして来るような相手なので、逃げるても場所を突き止めストーカーになるかもしれません。
そうならないためにも、警察署や自治体に相談しましょう!
警察署に相談
正直警察署に行って何か変わるのかなという気持ちがあったのですが、今ではあのとき警察署に行って良かったと思っています。
被害者保護や被害者周辺の見回り、相手へ警告、連絡の仲介役をやってくれました。
警察に行かなければ、家出後彼との関係をどう解決すればわからなかったと思います。
今被害に悩まれている方は、警察署に行くのも一つの手ですよ!
自治体に相談
各自治体の暴力相談支援センターや福祉事務所に行くことで、今後の相談に乗ってくれます。
もし家を出たい場合は、DV被害女性が入れるシェルターの紹介や金銭的な援助をしてくれる場合もあります。
今すぐ逃げ出したいけど、行く先がない女性は一度相談してみるといいでしょう。
まとめ
DVは身体的な暴力だけではなく、言葉の暴力や激しい束縛も当てはまります。DV被害を受けている間は、意外と気付きません。
もし今交際している相手とうまくいっておらず「ちょっと罵声や束縛がひどいんじゃない?」と思うことがあれば、デートDVを疑いましょう。
できるだけ早く相談することをおすすめします。
あまりにひどいようなら、あなたが精神的にやられてしまう前に誰かに相談してくださいね!